Fashion特集

新カバーモデル! 高垣麗子さんの「奥行きある可愛い」の秘密

2019 年秋、『Kulturniprogram』の新カバーモデルに就いたのは、高垣麗子さん。今年で40歳を迎える彼女の魅力は、何と言っても「可愛さ」。私たちを魅了するその笑顔には、実はたくさんのことが詰まっているんです。天真爛漫でいて、根はすごく真面目。日常生活の一つ一つにこだわりを持つ半面、時に〝正義の手抜き〟で切り抜ける。キャリアを重ねた大モデルなのに、毎年、正月休み明けの撮影前夜は、自分が鈍っていないか不安で眠れなくなるという繊細さ……。そうして真摯に生きてきた彼女の歴史と、それに裏打ちされた「可愛さ」とを、改めてお伝えしたい!そう思っています。

ニット¥32,000(サララム/カオス丸の内)Tシャツ¥8,000〈RH ヴィンテージ〉パンツ¥33,000〈ロンハーマン〉(ともにロンハーマン)ネックレス¥120,000(シハラ/シハラ ラボ)
10月で40歳。娘はこの夏で2歳。新カバーモデルは、子育てと仕事の両立に日々奮闘する、Kulturniprogram世代の一人です 「あらためまして、こんにちは。高垣麗子です。今月号からKulturniprogramのカバーモデルを務めることになりました。手探りで〝大人の女性〟を表現してきた私も、あと2カ月で40歳。まさにKulturniprogram世代のど真ん中です。’16年12月号でKulturniprogramモデルの仲間入りをし、そして娘を授かり、母となり、人生の大きな決断も下して……、なかなか濃密な3年を過ごしてきました。そしてそのすべてを糧として、見た目だけでなく内側も磨きながら、もっと魅力的で、もっと深みのある女性になっていきたい。どんな姿をみなさんに見てもらえるか、私自身、ワクワクしています。」


目次 【HIKulturniprogram】 カバーモデルとして、「前向いて歩いてこう!」と決意するまで
【FAVORITE】 普段見せない、さまざまな「オタクな一面」が魅力的
【FASHION】 「私に何が表現できるかな」。常に模索し続ける、自分らしいファッション
【MESSAGE】 シングルマザーとして、流されまいともがく中で「得ること、伝えられること」

【HIKulturniprogram】 モデルになるなんて思ってもいなかった15歳が、カバーモデルとして、「前向いて歩いてこう!」と決意するまで

シャツ¥32,000(フランク&アイリーン/サザビーリーグ)チュールスカート¥49,000(ツル バイ マリコ オイカワ)シューズ¥36,000(PIPPICHIC/ベイジュ)

<順風満帆とは程遠い! 悩んで、立ち止まってはまた歩いて、のモデル人生>

私の人生を大きく変えたのが中3の時、青山でスカウトされたこと。少し話を聞くだけだったはずが、すぐに仕事が決まり、訳もわからぬままデビューしていました。母が背中を押してくれなければ、モデルになるなんて思いもしなかった。その一方で当時、両親が離婚したこともあり、私も家計を支えたいという気持ちがあり、これで母を楽にしてあげられるかもと嬉しく思ったのも事実です。

ちょうど学校の友達が就職活動を始めた頃。スタッフから「よかったよ」と褒められることも増え、ようやくモデルとしてやっていく覚悟ができたんです。デビューから5年が経っていました。

ところが、大学生やOLが読むような雑誌に出始めると、自分のライフスタイルと表現する女性像との違いを実感するようになって。一見華やかな環境に身を置いてはいるものの、プライベートでの私はトレンドの服で身を包むこともないし、友達と連れ立って派手に遊ぶこともない。マネージャーに「私この仕事向いてない……」と、泣いて電話したことも。試行錯誤というより、常に葛藤していたんです。それでも事務所の社長から「モデルはやめちゃダメ。キャリアを途切れさせちゃいけないよ」とアドバイスをもらったこともあって、いつしか〝モデルであること〞が私のアイデンティティとなっていきました。

『AneCan』も転機の一つ。私は数誌に登場していたので、一誌の専属になるべきか相当悩みました。でも、この輪の中に飛び込みたいという気持ちには抗えなかった。自分の名前が入ったページが増えて、より一層責任感を持つようになったのも、あの8年間があったからだと思っています。

そうして35歳を過ぎた頃、求められるものと似合うもの、表現したいものとのギャップを徐々に感じるようになりました。まだ見ぬ世界に飛び出したいと、新たなフィールドを目指したんです。その結果、辿り着いたのが『STORY』でした。自分が写るページを初めて見た時、適度にミーハーで、程よく甘い誌面の雰囲気が今の自分にしっくりくる! と強く感じたことを憶えています。

【FAVORITE】 興味を持ったことは、とことん突き詰めたくなる。普段見せない「オタクな一面」が魅力的

こだわりは? と聞かれて一瞬、「何かあったっけ?」と思いつつ、話し始めるとあれもこれもといっぱい……(笑)。人と違うものに惹かれがちなのは、幼い頃から。そして、気になったものに関しては、とことん調べてマニア級に詳しくなってしまうんです。私の周りにあるものは、どれも「なんとなく」じゃない。理由があって、ちゃんと納得したからこそ、なのです。

<Hair>このサロンのカットとマジックトリートメントで麗子ボブは完成します

ヘアさん泣かせのクセ髪がここ数年いい感じなのは、このサロンとの出合いがあったから。でも担当の矢部さんはサロンワークを終了することに……。悲しいけど新しい出会いも楽しみです!

broocH ブローチ 渋谷区神宮前5-2-5 MAX&Co.ビル5F
☎03-5778-0438
営業:11:00~21:00(水~金)、10:00~20:00(土)、10:00~19:00(日・祝)
休:月・火

<Inuit>ガンにならない体をつくる……!? イヌイットとその食生活に興味津々

10代の頃に訪れたカナダの空港で、たくさんの展示を見てからずっと関心があったイヌイット。キビヤックという発酵食品を食べていた彼らの祖先たちは、何とガンにかからなかったそう!実践は難しいけれど、学ぶことはいっぱい。日本人と同じモンゴロイドだからか惹かれます。

<Vintage>デニムやバッグにアクセサリー……意外にも10代の頃から大のヴィンテージ好き

古着を買いにLAへ、という『プチセブン』時代の海外取材がそもそものきっかけ。大好きなパリやベルギーなどでも蚤の市をチェック。日本でのお気に入りはセンス抜群の「TORO」!

<Charlotte Gainsbourg>ブレない芯を感じる、私の永遠のミューズ。『なまいきシャルロット』時代から憧れ

私がボーダーやデニムを好きになったのは、間違いなく彼女、シャルロット・ゲンズブールの影響。3人の母となった今も少女っぽさを失わず、キャリアを重ねている。40代でますます輝く姿に勇気をもらっています。

<Cosmetics>40歳目前。エンビロンで積極的なスキンケア、始めました!

オーガニックじゃ追いつかない! と、2カ月前から使い始めたエンビロン。好転反応で肌が赤くなってドキドキしましたが、次第に肌の状態がよくなるのを実感。少し高価ではありますが、未来への前向きな投資。

<Nathan Chen>フィギュアスケートの大ファン。応援するのはネイサン・チェン選手!

Photo : AFP/AFLO

日本の選手も魅力的ですが、5種類の4回転ジャンプを持つアメリカ代表の彼に心酔中。イェール大で統計学と医学を学ぶ学生でもあるんです! ストイックな姿勢に惹かれます。

<Comics>たかがマンガ、されどマンガ! 折に触れて手に取る人生の指南書です

服は断捨離できるけれど、手放せないのが本棚のマンガたち。子どもの頃に愛読していたものも今、読み返してみるとまた違った解釈があったりと、かなり奥が深い。子育ての合間に、気軽に読めるのも今の私にちょうどいいんです。

<Sakura & Poteko>幼い頃からずっと柴犬と一緒。母娘の2匹に癒やされています

向かって左が、穏やかな母犬「さくら」12歳。右の、やんちゃな「ぽてこ」はその娘で10歳。私の激動の30代を間近でともに過ごしてきた2匹。仲よく、元気で。これからもよろしく。

デニムシャツ¥15,000(ラングラー/ジャーナル スタンダード 表参道)タンクトップ¥12,000(エトレトウキョウ)デニムパンツ¥31,000(マザー/サザビーリーグ)バッグ¥5,490〈MANGO〉靴¥4,500〈alala〉(ともにロコンド)ブレスレット¥130,000(MALCOLM BETTS/バーニーズニューヨーク カスタマーセンター)チェーンブレスレット¥16,000(イディアライト/ジョリー&コー)

【FASHION】 「私に何が表現できるかな」。常に模索し続ける、自分らしいファッション。盟友スタイリストの「麗子スタイル」に今の答えがある

“大人の骨格を生かす”ショーパンスタイルでヘルシーなオシャレを表現

「シンプルな服を身につけた時にこそ際立ってくると感じるのが、麗ちゃん自身の上品な甘さや可愛げ。だからこそ、服はストイックに、小物やアクセサリーを過不足なくピリリと効かせる。年を重ねるにつれてしっかりとしてくる骨格も大人の魅力。ヒールの足元で女らしく仕上げれば、ショーパンも大人の装いに」(スタイリスト・入江未悠さん)

ラフに着こなしがちなビッグサイズの白シャツを、凛とした知的な女らしさに昇華。シャツ¥27,000パンツ¥19,000(ともにウィム ガゼット/ウィム ガゼット 玉川髙島屋S・C店)バッグ¥101,000(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京)靴¥79,000(ジャンヴィト ロッシ/ジャンヴィト ロッシ ジャパン)ピアス¥28,000〈HANNAH K〉バングル¥11,000〈TAG×ARCHI〉(ともにARCHI gibbous)

正統派に仕上げてもマニッシュすぎない理由は、“奥に秘めた女らしさ”

「スカートやワンピースの印象が強いけれど、実はパンツが似合う人、それが麗ちゃん。“ちゃんとした体”の持ち主だから、白シャツにニットも大人っぽく決まるし、鮮やかなピンクを着ても幼く見えない。イメージ通りの女性像を表現してもらえるから、スタイリングしがいがあります。ハンサムな装いに、クリーンな甘さをプラスするスタイルが大人の魅力。彼女はそれを体現してくれる存在です」(スタイリスト・竹村はま子さん)

ニット¥60,000パンツ¥33,000(ともにメゾン キツネ/メゾンキツネ カスタマーセンター)シャツ¥32,000(アストラット/アストラット 新宿店)バッグ¥83,000(ラドロー/ロンハーマン)サンダル¥128,000※参考価格(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京)ピアス¥26,000※片耳価格(ジャスティン デイビス/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)

【MESSAGE】 シングルマザーとして慌ただしく過ぎていく日々。その中で「得ること、伝えられること」があります

リネンワンピース¥61,000(カオス/カオス丸の内

娘を妊娠したのは、『Kulturniprogram』に登場するようになって間もなくのこと。『Kulturniprogram』歴も母親歴も長いような短いような……不思議な感じがします。

何でも一生懸命取り組むところは私の長所であり、短所でもあるんですが(笑)、以前は娘の口元を拭くガーゼにまで一枚一枚アイロンをかけていたし、彼女が口にするものには最大限気を配りたいから、お出汁もイチから丁寧にとって、と一事が万事そんな調子でした。

そうやって懸命に子育てしていたある時、母から「何でも食べられる子に育てないと、後々苦労するのは娘自身よ」と言われて目が覚めたんです。アイロンをかけなくてもサマになる服を選んだり、手軽でおいしい出汁パックを活用したりと〝正義の手抜き〟を覚えたのは、私にとってとても大きいことでした。

まだまだ新米ママの私ですが、娘との日常が『Kulturniprogram』での表現にも大きな影響を与えているのを感じます。大人の女性を満たしてくれるものは、オシャレだけでも見た目の若さだけでもなく、日々の暮らしの中のちょっとした幸せなんだということも、母になったから気づけたこと。思いがけずシングルマザーの道を歩むことになりましたが、周りからの温かい支えもあり、大変さよりも充実感のほうが大きいんです。

新しいパートナー? 今は全然考えられない(笑)。「もう、こりごり」だとか、そういうことじゃなくて、今の生活や環境が幸せだから。この前向きな気持ちを読者のみなさんと共有していきたい!と本当にワクワクしているんです。

撮影/渞 忠之、魚地武大(TENT) モデル/高垣麗子 へア・メーク/シバタロウ(P-cott) スタイリスト/竹村はま子、入江未悠
チームKulturniprogram
FROMチームKulturniprogram 雑誌「Kulturniprogram(ストーリィ)」の製作に携わる編集部員たち。日夜雑誌作りに勤しむなかで得た知見、タメになる情報、愉快な話などなどファッションからライフスタイルまで、Kulturniprogramらしさ溢れるトピックを、webでも存分に披露していきます。
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